APN設定

CANDY Pi Liteの携帯電話ネットワークへの接続先(APN)は、インストール時に指定することができます。この宛先は、インストール後に変更することが可能です。異なるMVNOのSIMカードを変更したときには、APNの変更も行うようにしましょう。

candy-pi-lite-service v1.7.0からAPNの指定方法が簡単になりました。以前のバージョンをご利用の場合は、本章の後半をご覧ください。

APNの指定

👉candy-pi-lite-service v1.7.0以降で対応しています

APNを指定するには、パソコンなどでマイクロSDカードの/bootディレクトリーにapnという名前のファイルを作成します。ファイルの中身は、APNの名称または設定名を指定します。初期状態では、プリセットされたAPNの一覧に記載された名称を利用可能です。

例えば、IIJモバイル/タイプIのSIMをご利用の場合は、メモ帳やテキストエディターなどでiijmobile.biz-ipv6とだけ入力し保存します。

<👉補足説明>

上記の例では、apnファイルの値にiijmobile.biz-ipv6を設定すると記載しています。本来IIJモバイル/タイプIの標準的なAPN名はiijmobile.bizですが、同じAPNでも異なる設定で接続できるようにするため、別名を設定名としてつけることが可能です。このため、iijmobile.biz-ipv6/boot/apnファイルに指定しても、その値がAPN名となることはありません。

その後、そのマイクロSDを利用してRaspberryPiを起動してください。すると自動的にそのAPNが選択されるようになります。また、/bootに保存したファイルはAPNの設定が成功すると削除されます。

ただし、APNに上記以外のAPNを指定した時は、エラーとなり/bootに保存したapnファイルはそのまま削除されずに残ったままとなります。

APNの簡易追加

👉candy-pi-lite-service v6.2.0以降で対応しています

APNを追加する場合も、/bootディレクトリーにapn(またはapn.txt)という名前のファイルを作成して追加することができるようになりました。この場合は、以下のようにAPNの他、ユーザーIDとパスワードも指定しなければなりません。また、JSON形式ですので書式が間違っていると正しく追加されませんのでご注意ください。エラーとなった場合は、先程と同様に、/boot/apn(または/boot/apn.txt)のファイルは削除されずに残されています。

また、エラーメッセージについては、/var/log/syslogにも表示されますので、うまく設定されない場合はこのログをご確認ください。

APNを追加したい場合のapnファイルの中身は以下のような書式になります。

{
  "apn": "APN",
  "user": "ユーザーID",
  "password": "パスワード"
}

上記のうち、APNユーザーIDパスワードの部分を書き換えてください。ダブルクォーテーション「"」はそのまま残しておいてください。

音声・SMS回線向けの設定

音声・SMS回線を同時に契約されたSIMをお使いの場合は、以下の設定もお試しいただけます。

{
  "apn": "APN",
  "user": "ユーザーID",
  "password": "パスワード",
  "cs": true
}

"cs": trueを指定すると、音声回線網への登録が確認できた後で通信を開始します。この指定をすると接続までの時間が短くなる場合がありますが、お試しの上効果がなければ外しても問題ありません。なお、データ通信回線をお使いの場合、この指定をすると正しく動作しませんのでご注意ください。

IPv4/IPv6デュアルスタックまたはIPv6向けの設定

IPv4/IPv6デュアルスタックネットワークやIPv6ネットワークに対応したAPNがある場合は、以下の設定を指定することが可能です。

{
  "apn": "APN",
  "user": "ユーザーID",
  "password": "パスワード",
  "pdp": "PDP種別"
}

上記のPDP種別の欄には、以下のいずれかの値を指定します。

  • ipv4v6 ... IPv4/IPv6デュアルスタックネットワークへ接続する場合
  • ipv6 ... IPv6ネットワークへ接続する場合

また、IPv6ネットワークにおいては、DHCPv6によるDNSv6自動設定が有効に働かない場合があります。その場合は、以下の形で、IPv6のDNSアドレスを指定してください。

{
  "apn": "APN",
  "user": "ユーザーID",
  "password": "パスワード",
  "pdp": "ipv6",
  "ipv6dns1": "2001:4860:4860::8888",
  "ipv6dns2": "2001:4860:4860::8844"
}

上記の例では、GoogleのDNSを指定しています。

MCC/MNCの指定

👉 この設定は、上級者向けです。この内容があてはまるか不明な場合は、この設定を行なってはいけません。

通常、CANDY Pi Liteは、ご利用のSIMカードに合わせて自動的に使用するモバイルネットワークを検出します。しかし、SORACOMグローバルSIMなどNTTドコモを使用したローミングSIMにおいて、自動検出に5分前後の時間がかかる事象を確認しました。このため、あらかじめ使用するネットワークオペレーターがわかっている場合は、そのオペレーターのMCC(モバイルネットワークの国・地域コード)とMNC(電気通信事業者識別番号)をAPN設定に指定できるようにしています。これにより、モバイルネットワークへ速やかに接続ができるようになります。

以下は、NTTドコモのネットワークを使用することが明らかな場合の設定です。opsは、オペレーター選択を有効にするかどうかを、true(選択を有効にする)またはfalse(選択を有効にしない)で指定します。

{
  "apn": "APN",
  "user": "ユーザーID",
  "password": "パスワード",
  "ops": true,
  "mcc": "440",
  "mnc": "10"
}

"ops": trueだけを指定して、"mcc""mnc"を省略すると、既存オペレーターネットワークの選択を解除して、自動選択しなおすことを意味します。

プリセットAPNの追加

👉candy-pi-lite-service v1.7.0以降ではより簡単な方法もご利用いただけます

初期状態で指定できる4つのAPNに加え、ご利用の方々が任意のAPNを追加することができます。初期状態以外のMVNOや閉域網に接続するなど、任意のAPNを指定する場合は以下の手順をおこなってください。

  1. /opt/candy-line/candy-pi-lite/apn-list.json をエディター(vinanoなど)で開きます
  2. 一番最後の行で新しいデータを追加します(下記参照)
  3. 中身を保存します
{
   "soracom.io":{"user":"sora","password":"sora"}
  ,"lte-d.ocn.ne.jp":{"user":"mobileid@ocn","password":"mobile"}
  ,"3g-d-2.ocn.ne.jp":{"user":"mobileid@ocn","password":"mobile"}
  ,"iijmio.jp":{"user":"mio@iij","password":"iij"}
<<ここに追加します>>
}

追加するデータの書式は以下の通りです。

,"APN名":{"user":"APNユーザーID","password":"APNパスワード"}

最初のカンマはつけておいてください。

なお、追加したAPNの指定も忘れずに行ってください。apn-list.jsonに追加するだけでは、そのAPNを利用できません。

APNの指定 (v1.7.0より古い場合)

👉candy-pi-lite-service v1.7.0以降では上記に記載した/boot/apnファイルを用いたより簡単な方法をご利用いただけます

CANDY Pi Liteの携帯電話ネットワークへの接続先(APN)は、/opt/candy-line/candy-pi-lite/environmentにある以下の箇所に定義されています。

# LTE/3G access point name defined in `apn-list.json`
APN=soracom.io

ご注意:最初にsoracom.io以外のAPNを指定した場合は、上記には指定されたAPNが書かれています。

このAPNを変更すると、任意のAPNに接続することができます。ただし、初期状態ではプリセットされたAPNの一覧の中からのみ指定することができます。

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